オーダースーツのプロが伝授するブラッシング実践術!~パンツ編~

TRIVIA
2020.06.29

 

ブラッシング特集、最終回!!

お待たせしました!ブラッシング実践術のパンツ編です。

 

 

 

 


 

【パンツ編】

 

全てのポケットを確認し、

入っている物は全て取り除いて下さい。

裾口がダブル仕様・裾脇でスナップ釦仕様に

なっている場合は、先に開いておいてください。

 

 

1.ウエスト釦を締め、ベルトが装着される部分(帯)を一周かける

 

パンツのブラッシング

 

 

 

2.センタークリースに沿って置き、前身と後身の外側を湾曲に沿ってかける

 

パンツのブラッシング

 

 

パンツのブラッシング

 

 

 

※ヒップ(ピス)釦を外し、ブラッシングをかけやすくすると同時に釦ホール、釦がほつれていないか確認する。

※ポケットをひっくり返しゴミを掃う

 

 

 

3.反対側の同様にセンタークリースに沿って起き、前身と後身の外側を湾曲に沿ってかける

 

パンツのブラッシング

 

 

パンツのブラッシング

 

※ヒップ(ピス)釦を外し、釦ホール・釦付け糸がほつれていないか確認する。

※ポケットをひっくり返しゴミを掃う

 

 

 

4.センタークリースに沿って置き、中心にある脇線を奥へ倒し前身内側をかける

 

パンツのブラッシング

 

 

パンツのブラッシング

 

 

 

5.そのままの状態で反対側の前身内側をかける

 

パンツのブラッシング

 

 

 

6.中心にある脇線を手前へ倒しセンタークリースより後身内側半分のみを生地(繊維)の湾曲に沿ってかける

 

パンツのブラッシンング

 

 

 

7.反対側の後身内側半分も同様に生地(繊維)の湾曲に沿ってかける

 

パンツのブラッシング

 

 

パンツのブラッシング

 

 

 

8.お尻中心の縫い目がほつれていないか確認する

 

パンツのブラッシング

 

 

 

9.裾の内側がほつれていないか確認する

 

パンツのブラッシング

 

 

 

10.ウエストのボタンが取れかけていないか確認する

 

パンツのブラッシング

 

 

 


 

以上で、表面に付着したホコリやゴミを払う事が出来ました。

 

ジャケットと同じように、次に繊維(生地)に入り込んだホコリやゴミを掻き出します。

 

最初のブラッシングの手順をそのままに繊維(生地)方向とは逆方向にブラッシングをして掻き出します。

各工程ごとに、逆立てた繊維(生地)方向を戻して完了となります。

 

 

ジャケットと異なり、パンツは曲線が多く存在します。

ブラシを当てる際は、必ず曲線を意識してください。

 

 

また、内股は摩耗が起きやすく、ふくらはぎの外側はバックのこすれが起こりやすいので【着用によって絡んだ生地(繊維)同士をほぐし、摩耗や毛玉になる事を防ぐ】ブラッシングを取り入れます。

 

摩擦が生じたであろう方向にもブラシを当てることで摩擦や毛玉の元である繊維(生地)の絡まりをほぐします。

 

 

以上でスーツのブラッシングが完了です!!

 

 

 

ブラッシンググッズ

 

ブラッシング後は、ブラシのお手入れも忘れずに!

 

ブラシは馬の毛や豚の毛で作られている物が多く、お手入れが欠かせません。

お手入れしていないブラシでブラッシングをし続けてしまうと、ホコリやゴミを新たに付けてしまっているようなものなのです。

                 

 

まずブラッシングが終わった後、ブラシに溜まったホコリやゴミを取り除くために、根元から粗目の櫛でとかします。

次に中性洗剤(お洒落着洗い用洗剤など)の原液をタオルに染み込ませてブラシの毛の汚れを拭きとります。

最後に、タオルにお湯を染み込ませて洗剤を落とし風通しの良い所でブラシを乾かすことで清潔に保ちましょう。

 

ブラシ

 

私は、KENT(ケント)からリリースされている白馬毛のブラシを愛用していますが、他にも拘って作られたブラシが多数あります。

 

KENT(ケント)は、1777年、イギリスで創業しエリザベス女王からロイヤルワラントを授けられた栄光王室御用達の由緒ある老舗ブランドです。

白馬毛ブラシはしなやかでキメが細かく柔らかい質感が特徴で、デリケートな生地でも優しくホコリやゴミを取り除けます。

 

また、静電気を除去する機能が備わっており、ブラッシングをした後もホコリや花粉を寄せ付けません。

 

 

他にもブラシには色々な種類があります。

 

イノシシから採取される太くて長い毛を使用した、油分性が豊富で弾力性に富んでいるもの。

ハリやコシがあり、硬めの毛質で一般的に織り目の細かいしっかりとした生地に適している豚毛。などなど…。

 

動物や毛の取れる箇所で特徴は様々です。

是非、自身のワードローブに合ったブラシを探してみてください。

 

ブラッシング

 

ブラッシングの頻度は、着用毎後にするのがベストですがなかなか毎日というわけには。。。

そんな思いをされている方も少なくないはず。

 

しかし、今『新しい生活様式』が始まろうとしているビジネスシーンで、スーツやジャケット、パンツの着用頻度は格段に減ったのではないでしょうか。

 

そのことを考えると着用毎にブラッシングをすることは、リモートワークやたまの出勤など仕事終わりの気持ちを切り替える1日のルーティンワークに良いのではないでしょうか。

 

これから始まる新しい生活様式を、我々Ginza Tailor CLOTHO(銀座テーラークロト)の信条である【BESPOKE YOUR LIFE】を通して皆さまと一緒に考えていけたらと思います。

 

 

 

 


 

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