CLOTHO オリジナルネクタイの製作秘話

TRIVIA
2020.02.22
銀座テーラークロトのネクタイ

 

Ginza Tailor CLOTHO(銀座テーラークロト)は、小物アイテムのオリジナル製品にも力を入れておりプライベートブランドでネクタイの製作を致しました。

 

2019.10月のリリース以降ご好評を頂き、完売カラーが出てしまったため、この度2020.1月に再生産をいたしました。

初回はお試しでご購入下さった方も2週間後には色違いをご購入いただいたり、誕生日プレゼントや結納返しとしてギフト券をご購入された女性の方もプレゼントとしてご購入。

さらには、結婚式のブライズメイドをもじって新郎とご友人でお揃いにするためになど、様々なシチュエーションにお選びいただきました。

 

そこで本日は、CLOTHOのネクタイが生まれるまでの背景やこだわりをご紹介します。

 

始まりは些細なこと。

今まで、GINZA TAILOR(銀座テーラー)で販売しているネクタイは、イタリアのラグジュアリーブランド【STEFANO RICCI】のみでした。

 

ステファノリッチのネクタイ

 

STEFANO RICCI のネクタイは製造工程からこだわり抜かれ、シルクの品質は一級品のみを使用。

そこへ落とし込まれるカラーリングは、何重にも重ねた染み込みの深さから放たれる発色と艶がシルクの光沢と相まって、ネクタイの形をした芸術品の異名を持つほど。

さらに、本国イタリアの職人によるハンドメイド製法は、まるでスカーフのように首元へ吸いつく柔らかさを生みます。

各界の著名人も愛用し、リピーター続出の正にラグジュアリーなネクタイ。

 

そんな中でも新たな発見が。

銀座テーラーのスタッフを見渡すと、のクリエイティブディレクターは【STEFANO RICCI】のネクタイを自分サイズにリサイズして使用していたのです!!

イタリア人向けに幅の広い大剣を、Ginza Tailor CLOTHO(銀座テーラークロト)のスーツに合うように細くカットしているとのこと。

 

国内のネクタイ

 

 

ネクタイ

 

確かに、日本規格で販売されているネクタイは日本人の体格に合わせて細い幅と短い長さに設定されています。なので、ネクタイが過剰に主張することなく、コーディネートも簡単です。

一方で、シルクの品質や織りに関してはイマイチなものが多い印象です。

 

また、逆にハイブランドやビックメゾンなどの海外規格で販売されているネクタイ。こちらは富裕層をターゲットにしており、外国人の体格に合わせてやや幅の広い大剣と長さが特徴です。

しかし、クオリティーは抜群!シルクの品質や織り、さらには染色に至るまでワードローブの1つに加えたいものばかりです!

 

そこで、閃きました!!

『両方の良さをミックスしたネクタイがあれば、スーツもより引き立ち、

コーディネートのアクセントになるのでは!』

そうして誕生したのがGinza Tailor CLOTHOのオリジナルネクタイです。

どうせ作るのなら、

『今までになかった色と柄で』

『こだわり抜いた価値を求めて』

『本当に自分たちが欲しいと思えるネクタイ』

というコンセプトで制作を開始しました。

 

まずは、『今までになかった色と柄で』を調査!

セレクトショップや百貨店、さらには様々な路面店を約2週間かけて回り、膨大な量のネクタイを試着。

そこで1つの疑問が。

『リアルクローズで着用している方が選ぶネクタイはどれ?』

 

丸の内などのビジネス街に赴き、

帰宅時間を見計らいアルコール片手に街角で観察!

導き出した答えは、シンプルに見えつつも細やかな柄が落とし込まれているネクタイや、カラーリングがビビットなネクタイを付けている方が多いということでした。

 

次に、『こだわり抜いた価値を求めて』。

Ginza Tailor CLOTHO(銀座テーラークロト)のスーツが完全国内縫製である以上、やはり「made in JAPAN」であり「made in GINZA」を信条に、同じ熱量をもって取り組んでくれるパートナーを探しました。

使用するシルクは、世界一のシルク聖地であるブラジル産のBRATAC(ブラタク)社で24匁シルクに決定。

ブラジル産のシルクは、シルクの中でもワンランク上の最上級。

その独特な光沢と発色、24匁の質感は至宝品と称されています。

 

※ブラタク社は、日本の国策組合であり1920年に創業した「ブラジル拓殖組合」より発し、1940年に独立。第二次大戦などを乗り越えた日系会社で、某ラグジュアリーブランドのスカーフなどの糸も供給しています。

やはり、情熱と誇りをもって取り組んでる方々との仕事は楽しい!

 

そして、最も時間を費やしたのが、プリント。

 

ネクタイとチーフ

 

まずは、Ginza Tailor CLOTHO(銀座テーラークロト)が調査と観察から導き出したカラーリングをBRATAC(ブラタク)社のシルクにプリント。

微妙な色の配合によって変わる発色。

サンプルの制作を繰り返すこと合計25回。

『本当に自分たちが欲しいと思えるネクタイ』のカラーリングが仕上がってきました。

 

銀座テーラークロトのネクタイ

 

 

銀座テーラークロトのネクタイ

 

まだまだ終わりません!!

ここからは縫製についてです。

 

まずは、芯地のセレクト。

【高級感のあるハリとコシを出し、24匁シルクの滑らかさを損なわない】

そんな芯地を求めました。

 

こちらも芯地を変えて3回のサンプル制作。実際に数日間の着用をすることで締め心地を体感。

導き出したのは、「2枚芯」という贅沢な仕様。

 

ネクタイの芯地

 

通常販売されているネクタイは厚みが均一な1枚の厚い芯を使用し、秋冬物などで生地が厚い場合には極端に薄くした1枚の芯を使用します。

 

Ginza Tailor CLOTHO(銀座テーラークロト)のオリジナルネクタイでは、大剣から小剣まで一本のネクタイの中で部分的に厚みを変えた芯を2枚重ねて使用しています。

復元力、耐久性、ボリュームが欲しい首元や結び目は厚みを出し、大剣や小剣などある程度の重みと風になびくような動きの欲しい部分には中薄な芯が2枚重ねて入っており、機能性と見た目を両立させました。

 

結果、やはり芯にもこだわるることで、理想の風合いと機能性に。

 

銀座テーラークロトのネクタイ

 

着用後1日目の結び目部分です。

 

銀座テーラークロトのネクタイ

 

着用後3日目の結び目部分です。

ビジネスマンならネクタイのディンプルは必ず作っているもの。

しかし、そのディンプルは結び目をしっかり結ぶことで実現されます。

着用後は、『シワが消えない』『ねじれたようになってきた』など数々のお話を聞きます。

Ginza Tailor CLOTHO(銀座テーラークロト)のオリジナルネクタイでは、芯に拘ることでアイロンなどをしなくても復元力のみでここまで戻ります!!

 

クリエイティブディレクターとGinza Tailor CLOTHOスタッフが打ち合わせを重ね実現させた渾身のオリジナルネクタイをぜひ。

 

WAVE ~Tie~     ¥18,000+TAX

WAVE ~Tie & Chief~ ¥23,000+TAX

Mosaic bit ~Tie~   ¥20,000+TAX

 

 

Ginza Tailor CLOTHO(銀座テーラークロト)

価格:スーツ¥77,000~

   ジャケット¥44,000~

   ベスト¥37,750~

   パンツ¥33,000~

表地:約10,000種類

納期:ご注文から約4週間~

 

〒104-0061

東京都中央区銀座5-5-16 銀座テーラービルディング4F

TEL 03-6264-5592 MAIL clotho@gintei.com

ONLINE SHOP https://ginzatailorshop.com/