早速ですが、前回ご紹介した『2002 Spring & Summer Styling-01
』が個人的にも気に入ったので色違いの春夏用オーダースーツを仕立てました。
生地のクオリティは前回と同様にオーナー本国直接買い付け生地、
INNES CHAMBERS(イネスチェンバー)社の春夏ものである平織り生地を使用。
スコットランドのINNES CHAMBERS(イネスチェンバー)は、名門ホーランドシェリー傘下のマーチャント(商社)の1つ。
モヘアやリネン、カシミアなど多様な素材をウールとブレンドし素材の特徴を生かした生地作りを得意としています。豊富な素材の知識が織りなすクオリティとその技術力は本国にとどまらず、各国から多くの支持を集めています。
また、英国製の割りに柔らかく、且つ軽く織られている生地が多く、日本のオーダースーツ業界でも人気の高いマーチャントです。
前回は個人的に初の平織り素材だったため、生地の機能性についてお話しましたが、着用してからの実感は『すごい!』の一言。
これは、説明だけで理解できるものではありません。
日中、信号待ちをしている時に吹いた風がパンツの腿周りを駆け巡る清涼感。
また、仕事柄ジャケットを着た状態でのハードワークが多いのですが、まだオーダーしたばかりとは言え着用頻度と動きは多い方。
しかし驚くのは平織り最大の特徴である織り方ゆえのタフさ!
オーダースーツ業界でお客様に着ていただくゲージ服(サイズサンプル)を平織りで制作することが多いのは体型補正やサイズ調整時に行うピン(針)打ちの負荷を考慮してのことなのでしょう。
前回同様、ベストも合わせてのオーダーです。
個人的にオーダーする時は必ずベストとスペアパンツを一緒にオーダーします。
『ベストも合わせてオーダーしたものの、あまり使用しなかった。』という声も聴きますが、スーツでの着用とスリーピースでの着用では人に与える印象は明らかに異なりますし、機能面としても優れています。
確かに、オーダースーツ単品に比べるとコストはかかりますが、ベスト、スペアパンツを持つメリットはそれ以上だと思います。
ベストは、人の印象を変えてくれるコーディネートアイテムであり、やや涼しいときのスプリングコートまでではない防寒にも優れています。
着用画像を比較してもシャツの露出面積が増えるスーツでのコーディネートは春夏らしいヌケ感、フットワークの軽ささえ感じますが堅実、真面目といった印象は弱くなります。
逆に、スリーピーススーツでのコーディネートはヌケ感やフットワークの軽さよりも真面目、仕事をバリバリこなすデキる大人の男感が強くなります。
さらに、周囲に馴染ませるコーディネートの時はスーツ、周囲より抜きに出たい時にはスリーピースでコーディネートすることで、1着で2着分の見せ方と考えればメリットになりますよね。
パンツも同様です。
シルエット、デザイン違いでのスペア付きにすることでスーツ用のパンツとクールビズ用のパンツを。
はたまた、スーツ用のパンツとカジュアル用のパンツになど何通りも考えられるのではないでしょうか?
また、スーツは比較的パンツの消耗の方が早く
『パンツがダメになってしまい、スーツとして着れなくなりジャケットのみに。。。」
なんて経験ありませんか?
スペアパンツを持っていれば1着での使用可能期間も格段に伸びるため、大人の嗜みとして当然であり、メリットでもあります。
今回は、前回の大人としての格好良さとビジネスライフへの意識についてではなく
機能面とメリット性を感じていただけたのではないでしょうか。
同じ生地は、本国直接買い付けの為2着限定商品です。
さらに、直接買い付けの為スペシャルプライスにて販売中。
ご興味のある方は、是非お問合せ下さい。
スタッフ着用スーツ
INNES CHAMBERS-L.GRY ¥185,000+TAX
Ginza Tailor CLOTHO(銀座テーラークロト)
価格:スーツ¥77,000~
ジャケット¥44,000~
ベスト¥37,750~
パンツ¥33,000~
表地:約10,000種類
納期:ご注文から約4週間~
〒104-0061
東京都中央区銀座5-5-16 銀座テーラービルディング4F
TEL 03-6264-5592 MAIL clotho@gintei.com
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