~DORMEUIL コラム目次~
AMADEUSシリーズ
《AMADEUS》
《AMADEUS 365》
《TROPICAL AMADEUS》
機能性ファブリック
《EXEL BLUE》
《Tonik® Wool》
《ECHO》
ジャケットの魅力
《DORSILK》
《CALYPSO》
第1章:徹底比較!AMADEUSシリーズのすべて
DORMEUIL(ドーメル)社を代表するコレクション、AMADEUS(アマデウス)。
第1話では≪AMADEUS≫、第2話では≪AMADEUS 365≫を掘り下げてきました。
AMADEUSシリーズ最後、第3話の今回は≪TROPICAL AMADEUS≫をご紹介。比べてどんな違いがあるのでしょうか?
第1章 3話 ~TROPICAL AMADEUS~
目付220~240gと、軽めに織られた生地です。(Super表記はされていませんでした。)
シリーズの中で一番軽いですね!
≪AMADEUS≫≪AMADEUS 365≫との大きな違いは、その織り方にありました。
前二つは「綾織り」、今回の≪TROPICAL AMADEUS≫は、「平織り」の製法を取っていたのです。
綾織りとは…経糸と緯糸の本数を変えて織る製法で、糸を密集させて織ることが出来るので肉感や厚みのある生地に向いた織り方です。生地の表面には斜紋が入ります。
対して平織りとは…経糸と緯糸を一本ずつ互い違いに織る製法で、糸と糸に少し空間を開けて織ることが出来るので薄手の生地に向いています。
では、織り方の違いで生地感にどんな差が生まれるのでしょうか?
実際に触ってみると…まず思うのが「軽い!」ということ。
爽やかなサラサラ感で、涼しげな印象のタッチです。
ふんわりとしたハリと柔らかなドレープが生地のなめらかさを物語っています。
織り目もそこまで密ではなく、ほんのりと透け感があります。
比較的通気性が高く、糸自体が細いものだと分かります。
とはいえ、粗いという訳ではございません。丈夫さは失われていないのでご安心ください!
さて、ここまで来たらもうお分かりですよね!
≪TROPICAL AMADEUS≫は春夏物用の生地が揃うバンチブックだったのです!
…そもそも「トロピカル」と名付ける時点で夏物だな~と予想できますよね;
ただし、夏物の生地によくあるシャリ感はあまり感じられません。
透け感も少なめです。
「僕、夏物でーす!」という主張の強い生地ではなく、あくまでもAMADEUSの色気を保ちつつ、さりげなく涼しいタイプのお利口さんなファブリックとなっています。
デザインを見ていきましょう!
「トロピカル」という名前のわりには、明るくて華やかな色柄は少ない印象です。
堅実で飽きの来ないデザインが多めになっています。
個人的なピックアップはこちら↓↓
小花のような点小紋の織り柄が入った生地です。
角度によって柄が浮き上がり、さりげない華やかさを感じます。
ストライプやチェックなどのスーツに飽きてきた方にもおすすめです!
DOUMEIUL(ドーメル)コラボフェアー連載、第1章では3話にわたってAMADEUSシリーズを比較してきましたが、いかがでしたでしょうか。
生地のテーマやつくりの違いは、スーツの着心地や用途にダイレクトに響いてきます。
スーツを着るシーンやご自身の希望によってご提案する生地は変わってきますので、お仕立ての際はお気軽にご相談くださいませ。
デザインについてはその年ごとに変わっていくと思いますので、また新しいバンチが入ったらレビューさせていただきますね!
さて、次回からは連載第2章の始まりです!機能性のあるDOUMEIULの生地を特集していきます。
それではお楽しみにしてくださいませ!
Ginza Tailor CLOTHO(銀座テーラークロト)
価格:スーツ¥77,000~
ジャケット¥44,000~
ベスト¥37,750~
パンツ¥33,000~
表地:約10,000種類
納期:ご注文から約4週間~
〒104-0061
東京都中央区銀座5-5-16 銀座テーラービルディング4F
TEL 03-6264-5592 MAIL clotho@gintei.com
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